TwitterやInstagramなどのSNSを利用しているときに「簡単に稼げる副業」「誰にでもできる副業」「スマホ一つで月〇万円」などという広告を見かけることはありませんか?
または、知らないアカウントからDMが来て副業の勧誘をされることはないでしょうか?
もしこのような広告やDMに乗って問い合わせをしたり返信してしまうと、詐欺師との接点ができて副業詐欺に引っかかってしまう可能性が高くなります。
SNSでよくある副業詐欺6選を紹介するとともに、副業詐欺にカモられないために気をつけたいポイントについて解説します。
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SNSでよくある副業詐欺6選
「副業でお金を稼ぎたい」「空き時間を有効に使いたい」と考える人が増えている一方で、SNSでの副業詐欺が増加しています。
ここでは、よくある副業詐欺のケース6選を紹介しますので、このような勧誘に引っかかって詐欺被害に遭わないように十分注意してください。
参考記事:SNSなどの副業詐欺に注意!見分け方や騙されてしまった時の対処法
【ケース1】「誰でも」「絶対に」「簡単に」という謳い文句で勧誘する
詐欺師たちは、副業を探している人たちの興味を引くために様々な方法でアプローチしてきますが、最も多いのが「誰でも絶対に稼げる」「スマホだけで簡単に月〇万円」などの謳い文句で勧誘するものです。
SNSの広告やDMのタイトルや本文中に、このような表現がある場合は、ほぼ100%副業詐欺と考えて間違いありません。
誰でも簡単に稼げるような仕事はあり得ません。うまい話には裏があると疑ってかかることが必要です。
しかし、人間はこのような誘い文句には弱いため、つい「会員登録」してしまいます。
ほとんどの場合「会員登録」は無料ですが、登録時にメールアドレスや電話番号、場合によっては住所や氏名なども入力しますので、詐欺師に個人情報を握られることになります。
【ケース2】DMやメルマガでその気にさせる
「会員登録」すると、DMやメルマガが定期的に届きますが、これは「ステップメール」という一種の洗脳手法です。
あらかじめ準備されているコンテンツをスケジュール通りに送り付けることによって、その副業がいかに簡単に儲けられる仕事であるかを洗脳していくような内容になっています。
その副業をして大金を稼いだという人の事例などが紹介されているので、自分も同じように稼ぐことができると錯覚してしまい、ある時点でその副業をやろうという気になってしまいます。
【ケース3】「初期費用」や「教材費」などを請求される
副業の申し込みをすると、「初期費用」や「教材費」などが必要だという費用を請求されることがあります。
副業の仕事を始めるにあたって「このソフトが必要だ」「勉強するための教材がいる」などの理由をつけて費用を請求されるのですが、この段階では比較的安価で1万円程度が多いようです。
副業を始める気になっていますし、1万円程度ならすぐに取り返せる金額ですので、割と軽い気持ちで支払ってしまいます。
【ケース4】最初に数万円程度の儲けをさせて信用させる
詐欺師たちは、1万円程度の金額をだまし取るだけでは満足しません。
そこで、まずはその副業によって数万円程度の稼ぎを発生させ、「誰でも」「絶対に」「簡単に」という謳い文句に間違いはないと信用させます。
しかし、この稼ぎは長続きはせず、もっと安定して稼ぐためには「有料プラン」に加入する必要があるという話を持ちかけてきます。
追加費用の口実としては、「有料プラン」の他に「ツールの購入」や「資格取得」などの様々な手口があり、追加費用は数10万円単位に上ることが多いようです。
一旦儲けが発生していますので信用してしまい、追加費用を支払ってさらに被害金額が増大することになります。
【ケース5】思い通りに稼げず「有料プラン」の契約をさせられる
1万円程度の「初期費用」や「教材費」で安定収入を得られる副業ができると思ったのに、実際にやってみてもほとんど稼げないというケースもあります。
業者にクレームを入れても、「やり方が悪い」と言われ「もっと簡単にできる方法がある」「本格的に始めるなら有料プランへの加入が必要だ」などと言われます。
「有料プラン」に対して関心を示すと「有料プランは人気が高いため順番待ちが発生している」などと言って信用度をあげたりもします。
一旦乗りかかった副業なので、なかなかあきらめるわけにもいかず、業者の言うままに「有料プラン」の契約をしてしまいます。
この「有料プラン」の費用も数10万円単位に上ります。
【ケース6】「いくら稼ぎたいのか?」と聞かれて高額な「サポート契約」を結ばされる
「ケース5」と同様に、1万円程度の「初期費用」や「教材費」を支払ったのにほとんど稼げないというクレームを業者に言うと「じゃあ、一体いくら稼ぎたいのか?」と逆質問されることがあります。
例えば、ここで「月20万円程度稼ぎたい」と答えると「60万円のサポート契約を結べば安定収入が得られるように全面的にサポートする」と言われ、3ヶ月で元が取れるなら安いものだと考えて契約をしてしまいます。
しかし、実際には全く稼げないばかりか、業者とも連絡が取れなくなってしまいます。
カモられないために気をつけたいポイント
副業詐欺でよくあるケース6選を紹介しましたが、紹介したのは一例ですので、これらのケース通りに詐欺行為が進められるとは限りません。
副業に関してこれに類似したケースに遭った場合は「副業詐欺」であることを疑った方が良いでしょう。
カモられないために気をつけたい4つのポイントを紹介します。
【ポイント1】「誰でも簡単に稼げるような仕事はあり得ない」ことを認識しておく
誰もが考えることは「楽して簡単に稼ぎたい」ということですが、そのような仕事はあり得ないということをきちんと認識しておく必要があります。
もし仮にそういう仕事があったとしても、「そう易々と赤の他人に教えるはずはない」ということも理解しておく必要があります。
【ポイント2】「絶対性」「安易性」を強調するSNSの広告やDMに引っかからない
詐欺師たちは「楽して簡単に稼ぎたい」という気持ちをひきつけるようなSNSの広告やDMを使って、カモが引っかかるのを待っています。
よくあるパターンは次のようなものですが、ほぼ間違いなく詐欺や詐欺に類するものと考えて間違いありません。
- 「必ず儲かる」「絶対稼げる」などのように確実性や絶対性を強調する
- 「楽に稼げる」「1日5分スマホをいじるだけ」などのように安易性を強調する
【ポイント3】安易にサイトの会員登録やメルマガ登録をしない
詐欺サイトへの会員登録やメルマガ登録は、詐欺師に個人情報を提供するものだということだと認識して、安易に怪しいサイトやメルマガに登録しないようにしましょう。
登録するとDMやメルマガが配信されるようになり、自分では気づかないうちに段々と洗脳されていき、いつの間にか副業詐欺を始めることになってしまいます。
【ポイント4】「無料」「少額」「すぐ元が取れる」を信用しない
人は一旦何かを始めてしまうと、なかなか後戻りしたり止めることができないというところがあり、ますます深みにはまってしまうのです。
「無料」で副業を始めることができたとしても、何らかの作業をしているはずですから、それが無駄になってしまう位なら追加支払いをしてもかまわないだろうと思ったり、「少額」の初期投資をしている場合はなおさら、それが無駄にならないようにしようと考えてしまうのでしょう。
そして、その時に「すぐ元が取れる」と言われると、だまされているとは気付かず言われるがままに追加支払いをしてしまいます。
副業詐欺の被害に遭わないためには、そもそも怪しい広告やDMに引っかからないこと!
この記事では、TwitterやInstagramなどのSNSでよくある副業詐欺のケース6選とカモられないための4つのポイントを紹介しました。
最近の副業詐欺は、手口が巧妙になっていると言われていますが、基本は目を引くキャッチフレーズで気を引き接点をつくることから始まります。
繰り返しになりますが、副業詐欺の場合は「簡単に稼げる副業」「誰にでもできる副業」などの文言です。
副業詐欺の被害に遭わないためには、そもそも怪しい広告やDMに引っかからないことが一番だと肝に銘じておきましょう!